萩原 義雄 記

先月、5月18日(木)~23 日(火)東京新宿髙島屋十一階で、第10回「大学は美味しい!!」フェア〔主催:NPO 法人プロジェクト88〕が開催されていて、ここに足を運んできた。

この企画は、教授や学生たちが開発に携わり、大学の研究室などから生まれた大学発のブランド食品を紹介するもので、日本全国各地から三十六校が参加していた。「論文の代わりに、製品で「食」の研究成果を伝える」をテーマに、参加各大学の研究成果や産学連携の現物の商品が茲に集められていた。

なかでも、三大学が話題の店とコラボレートする特別企画が用意されていた。(1)「関西大学×鮨千陽」(2)「東京大学×ザ・カーブ・ド・オイスター」(3)「玉川大学×シニフィアンシニフィエ」の三つである。今回初参加の大学も七校あった。この取り扱い商品を飲食するコーナとして、【1】素材の味を丁寧に引き出した大学発のスウィーツ、【2】地元の酒造メーカーと共同で醸した日本酒バー「SAKEゆにBARしてぃ」、【3】イートインで名物定食を提供する「大学食堂」などもあったりで賑々しい催しでもあった。玉川大学の全国各地で採取した蜂蜜は、実際小さなスプーンで舐めて試すことも出来、新潟産業大学の「たな米」(米菓子)も米作りから学生が携わっていたりして、その味の違いを実感することも出来た。

【2】「SAKEゆにBARしてぃ」では、日本酒が用意され、東北大学の「萩丸」、筑波大学の「桐の華」、名城大学の「華名城」が取り扱われていた。このコーナーに居られた、上杉孝久さんと奥様と話す機会を得、お嬢さんが本学経済学部(瀬戸岡ゼミ)卒業生で、実は駒澤大学で「恋花」と言う日本酒1,000本を製品化し、発売したという話を短時間であったが、お聞かせいただいた。

123実際、産学官民連携により、米作り(生産)→酒造り(加工・醸造)→日本酒販売(流通・マーケティング)という六次産業化の実践を学ぶことになるのである。この流れは、軈て新たな日本の食文化となって、大学人も大いに活動する視野を広げるものと確信した。

・補助データ資料
第10回「大学は美味しい!!」フェア(PDF:770KB)
・関連参考資料
みつばち【蜜蜂】
http://www.cine.co.jp/mitsubachi_daichi/
http://bee-happy.jp/