萩原 義雄 記

この四月開館した種月館での教職員そして学生の育みをテーマに日々見つづけてきたことをお知らせしたい。この建物は九階まであるが、階段を自らの脚力で上り下りすると、四階くらいが体力的にもせめてこなせる方であれば、日来の運動体力が出来ているとなろう。これを一気に九階までとなれば、若者たちのなせる脚力となる。だが、脚力がない人には、緩やかに上り下りできるエスカレターやエレベターが効力を発するのでご安心あれ。その体力基準値となる四階の駒沢公園に面したフロアに、「情報談話室(愛称PAO)」がある。ここでの時間の流れを追ってみた。

情報談話室(愛称PAO)この空間には学生が耳に心地よいBGMが常時流れていて、音楽のシャワーが味わえる。学生は自由に、一人でも複数でも利用することができ、中央カウンタには常時KU職員が滞在し、学生カードを提示することでPC機器類の貸し出しやプリンタでの紙出し利用ができる。室内には円卓テーブルと倚子が常備され、配置換え自由自在というのが魅力である。ホワイトボードを使ってのアイデア練りだしやプランニングが行われいく。前述したように談話室であるから、お互い普通に会話しながら思い思いの作業をすることも魅力である。

教員である吾人は、オフイスアワーを続け、ここで日々の学生達が心地よく学習する活動に耳を貸しながら眺めやってきた。ここで食べ物の摂取は禁止であるが、飲み物は許されているのも嬉しい。往年駒澤生が親しんだPAOという店名がここに使われた。学生によるデザインコンテストが行われ、厳選された優秀作品に対し表彰式も挙行された。デザインはきっと長く受け継がれていくことにもなろう。

情報談話室(愛称PAO)