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【茶道部を取材を終えて】
 10月29日(土)、オータムフェスティバル当日、本部棟6階の中会議室にて茶道部の取材に伺いました。幹事長・副幹事計3名に活動についてのお話をお聞きしました。

茶道部は創立66年の歴史があり、部員数は現在41名からなり男女の構成比は、1対3だそうです。組織は菓子・花・道具・会計係に分かれ、それぞれ役割を分担しています。

普段の活動は、深沢校舎で行われ、他の大学ではあまり見られない茶室を有しています。流派は「裏千家」で、稽古は週に2回(火・土)に行われている。土曜日には講師が来て、作法・礼儀等を学んでいる。茶道は禅との関係が深く、中国では僧侶の修行に役立てられていました。駒澤大学は禅宗を教育の柱としているので、茶道部には良い環境が整っています。

部員の茶道経験者は30%程度であり、殆どは大学から始めた未経験者からなります。また、年に1回合宿が20-30名宿泊できる寺で行われ坐禅の修行もある。留学生を招いた茶会を開き、異文化交流を図っている。活動は茶道に限らず、着付け教室も行っており、
師範の資格取得が出来る。

大切に考えていることは、「季節」でその季節に合った花・道具(茶碗・掛軸)を選んでいる。花は自然なものを使っており、掛軸は「どんな人が描いたものか?」を考えながら選んでいる。これらの道具を大切にしていく中で、小さなことに気付く体験ができた。

活動を通じて一番嬉しく思うことは、茶会に参加された方に、「良いお手前でしたね。」と褒められた時に、遣り甲斐を感じた事だそうです。

取材の後、9号館289教場オータムフェスティバル会場に場所を移動し、茶道部出店を見学した。茶道部は人気があり、多くの方々が見学し入室待ちの状態でした。会場は講師の方、部員が20名程度参加しており、花・道具が綺麗にディスプレーされていました。お茶・和菓子でもてなしをして頂き、お茶の温度・味、菓子の甘さを味わい、それは程よいもので、お茶のお替りする方も多かった。私も久々に日本の「侘び寂び」を味わうことができました。

今回の取材を通じて感じた事は、インタビューを受けて頂いた3名をはじめ、部員の皆さんの目が輝き、若さに満ちている事と、一人ひとりがしっかりした考えを持って大学生活を送っている事にいつもながら大変感心致しました。これからも、大学の歴史的な茶道部の活動を継承し、人間形成にお役立て下さることを応援致します。

最後に、今回取材にご協力頂いた幹事長・副幹事長・部員の方々に、この場をお借りし、御礼申し上げます。有難う御座いました。

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