萩原 義雄 識

令和二年の弥生を迎えて、温暖化は地球全体に広がり、二月半ばから滞在する此方イタリア国のナポリ、フィレンツェ、ミラノと移動してきた。ナポリ大学、フィレンツェ大学での発表は無事終了。だが、一寸した私の不注意もあって、背負っていたカバンから財布がすられてしまった。迂闊であった。公園でフィレンツェ大学に行く道を高校生くらいの若者五人と話したとき抜かれてしまったのだ。ものの数分であった。このなかには、お金の他カード、身分証名証、保険証が入っていたから痛い思いをした。とにかく最終の発表し、夕食所からカードはストップをかけ、翌日パリ行きの便には乗らずにミラノに向かい、こちらの警察に被害届けを提出し、証明書を発行してもらった。ここミラノでの会合(駒澤大學禅文化交流とスポーツ振興などの話し)を、一つひとつ此方の要人と丹念に向き合って進めることができたことに送り出してくれた長谷部八朗学長はじめ、後援会の方々に感謝申しあげたい。

この最後の会合が二十八日本日にも予定されていたのだが、ミラノ北部を襲った新型コロナウィルスによって裁ち切れとせざるを得なくなってしまったことが悔やまれる。
昨夜、公務中の州知事が感染したことをネットテレビで公開した。学校は全校休校、劇場・博物館もクローズ。病院も発症した場合、警察にまず連絡してその指示を仰ぐという徹底ぶりであった。だがこの感染源が突き止められるまではむやみに行動することはリスクを大きくすることにもなるため、じっと我慢。感染源とルートがベネチィアであることが明らかとなって、街は落ちつきを取り戻しつつある。
ここには、厚労省外務省のコロナウィルス防衛ガイドラインとして公開発表したアビガンの感染者への投与が功を奏してきたとみている。現在の段階では二十代の若者の感染率がゼロに近いことが唯一の救いか。とは言え十代の子ども、六十歳以上の高齢者発症率は高く、最初は風邪に似た咳と痰が続き、あるとき爆発的に高熱、呼吸困難に陥る。というのも両肺が同時に炎症するからだという。
とにもかくにも、人混みと狭い空間での密着を避けることが望ましいようだ。

《補助資料》
イタリア危険度分布図(外務省が在住日本人向けに発信)

アビガンファビピラビル
アビガン錠に関する情報 | 富士フイルム富山化学株式会社
http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/index.html
 
他に、
参考:【中部大学】海藻の「あおさ」にヒトコロナウイルス増殖抑制効果を確認
─新型コロナウイルスでの効果にも期待─
新型インフルエンザh29_koudou(厚労省)
Giovanni- Panebiancoさんと非公式に会合 元文化大臣、現スポーツ大臣