萩原 義雄 識

気温が安定しないなか、草木の花々「藤」「躑躅」「石楠花」などが一斉に咲きだしている。こうしたなか、コロナ感染率を低下に導く一人ひとりの努力をステイホームに求めることで、学園生活が完全に停止したままとなっている。さらに、いつまでなのかと先行きを見通すことがこれまたむつかしい状況化にある。文化芸術の殿堂も人が常に管理してきた。人が運営してきた労働部分をAI機器が支えるように変えてみたら、どう動くことになるのか。遠い未来に馳せてきたことが時間を短縮して物事がこれまた大きく変容する時となって、私たちの目前に現出してきているようだ。

五月の連休明けに、全てが回復する見通しが立たないのであれば、どう向き合うか?大学では、インターネットによる遠隔個別学習の授業方法を打ち出してきている。この方法のなかで全国一斉に同時間帯で、発信・受信がはじまるわけだから、寸分の乱れもなく各々が心身をコントロールし、時間を共有しあう必要があることを心がけていかねばなるまい。

この第一に日々の生活として、能く眠り、次にバランスのとれた食事、適度の運動を行うことに努めたい。正常バランスを維持していき、継続を維持し、より己れの心身を高めていくために必要な方法が常に向き合う仲間とではない、その日初めて出会う人とのコミュニケーションが実は自身に大きな向上心を生みだしていくバロメィターとなっていることに氣付くべきである。見たことのない、聞いたことのない、触れたことのないことに出会うことが原点にあることを知ってほしい。

人に教えてもらう以上に、自身の秘めた潜在能力の発見こそが学習能力の向上に大いに役立っていくことをこのような時だからこそ伝えておきたい。君に珠玉の輝きを・・・・・・。

あとは只管、ご自身が新たに巡り会う世界をどこまでも導きだし、広げていくことにつながろう。
 
【聰】〔名義抄〕トシ・ミミトシ・キク・サトル・サトシ・アキラカナリ